PMP資格取得するには?試験難易度・受験資格・勉強方法を徹底解説!①

資格

PMP(Project Management Professional)は、プロジェクトマネジメントの国際資格として高く評価されています。

特にIT業界やエンジニアリング分野では、PMP資格を持っていることでキャリアの選択肢が大きく広がります。

しかし、「PMP試験の難易度は?」「受験資格はあるのか?」「どうやって勉強すればいいの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

今回、二部構成でPMP資格取得に必要な情報を分かりやすく解説し、合格を目指す方のために最適な勉強方法や試験対策について詳しく紹介します。

まず第一部として、本記事ではPMP資格取得に必要な情報を分かりやすく解説します。

第二部では、資格の勉強方法、試験の流れから対策について解説しています!

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この記事を書いた人

新卒でIT業界に入社しエンジニア、転職を経てIT業界向けのキャリアアドバイザーを経験。現在はITコンサルタントとして日々精進。幅広い職種でIT業界に携わった経験を活かして、IT業界に関する情報を楽しくわかりやすくをモットーに発信中。

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PMP資格とは?

ペンが置かれた紙

PMP資格は、PMI(Project Management Institute)が提供するプロジェクトマネジメントの国際認定資格です。

世界的に認められており、特にIT業界や建設業界で高い評価を受けています。

ここでは、PMP資格の概要と、そのメリットについて解説します。

PMP資格の概要

PMP(Project Management Professional)資格は、プロジェクトマネジメントの国際認定資格であり、PMI(Project Management Institute)によって運営されています。

PMPは、世界中のプロジェクトマネージャーにとって最も権威のある資格の一つであり、多くの企業や業界で高く評価されています。

PMPを取得することで、以下のメリットがあります。
プロジェクトマネジメントのスキルを証明できる
キャリアアップや転職に有利
PMIが提供する最新のマネジメント手法を学べる
グローバルなプロジェクトでも活躍できる

特に、IT業界、製造業、建設業、コンサルティング業界などでは、PMP資格を持っていることが昇進の要件になっている場合もあります。


PMP資格の歴史と認知度

PMP資格は1984年にPMIによって設立され、現在では200以上の国と地域で120万人以上のPMP保持者がいます。

これは、プロジェクトマネジメントの分野で最も広く認知され、信頼されている資格であることを示しています。

また、PMPはISO 9001やANSI(米国国家規格協会)の認定を受けており、国際標準に準拠した資格であることも大きな特徴です。


PMP資格を取得することで得られるスキル

PMP資格を取得すると、以下のようなスキルが身につきます。

🔹 プロジェクトの計画・実行・監視・制御・終結の各フェーズを体系的に管理するスキル
🔹 ステークホルダーとの適切なコミュニケーション方法
🔹 リスク管理とコスト管理のスキル
🔹 チームのモチベーションを高めるリーダーシップ能力
🔹 アジャイル開発やハイブリッドプロジェクト管理の理解

PMP資格は、単なる理論的な知識だけでなく、実務で役立つ実践的なマネジメントスキルを習得できることが特徴です。


PMPと他のプロジェクト管理資格の違い

PMP以外にもプロジェクトマネジメントの資格は多数存在します。

ここでは、代表的な資格との違いを比較します。

資格名 主な対象者 特徴
PMP 中堅〜上級のプロジェクトマネージャー 実務経験が必要、国際的な認知度が高い
CAPM 初心者・若手PM PMPの入門資格、実務経験不要
PRINCE2 欧州圏のPM フレームワークに基づくプロセス重視の資格
Scrum Master(CSM, PSM) アジャイルPM スクラムに特化した資格、ソフトウェア開発向け

このように、PMPは実務経験を重視し、幅広い業界で活用できる資格であることが特徴です。特に、グローバルに活躍したい人にはPMPが最適です。


PMP資格取得の流れ

PMP資格を取得するには、以下のステップが必要です。

1️⃣ 受験資格の確認(実務経験や研修受講の要件を満たしているかチェック)
2️⃣ PMIへの受験申請(オンラインで申請書を提出)
3️⃣ 申請承認後、試験日を予約
4️⃣ 試験勉強を開始し、試験を受験
5️⃣ 合格後、PMP資格を取得

このように、PMP資格取得には一定の準備と計画が必要ですが、それだけの価値がある資格です。


PMP試験の難易度はどのくらい?

本がたくさん

PMP試験は、プロジェクトマネジメントの知識と実務経験を問う高度な試験です。

合格率は公表されていませんが、十分な準備が必要とされる難関資格として知られています。

このセクションでは、PMP試験の難易度の要因、合格率の目安、必要な学習時間について詳しく解説します。


PMP試験が難しいと言われる理由

PMP試験が難しいとされる主な理由は、以下の3点です。

1️⃣ 試験範囲が広い
PMP試験では、PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)を中心に、プロジェクトの計画・実行・監視・制御・終結までの幅広い知識が求められます。また、アジャイル手法やハイブリッド型プロジェクト管理の知識も試験に含まれるため、従来のプロジェクト管理に慣れている人でも新しい概念を学ぶ必要があります。

2️⃣ 問題が実務ベースで難解
PMP試験の問題は単なる暗記では解けません。選択肢の中から「最も適切な回答」を選ぶ必要があり、状況に応じた判断力が試されます。実際のプロジェクト現場での経験をもとに、どのように対応すべきかを考える力が求められるのです。

3️⃣ 試験時間が長い
PMP試験は4時間で180問を解く必要があります。問題数が多く、集中力を維持するのが難しいため、時間配分の管理も合格の鍵となります。


PMP試験の合格率と難易度の目安

PMI(試験を運営する団体)は公式な合格率を公表していませんが、一般的に50〜60%程度と言われています。

また、初回受験で不合格になる人も少なくなく、再受験する人の割合は30%以上とも言われています。


PMP試験に必要な学習時間の目安

PMP試験の合格に必要な学習時間は、受験者の経験や知識によって異なりますが、一般的には100〜200時間が推奨されています。

受験者のレベル 必要な学習時間(目安)
プロジェクトマネジメント経験が豊富 約100時間
一定の経験はあるが、PMBOKの知識が不足 約150時間
PM経験が浅く、基礎から学ぶ必要がある 約200時間以上

多くの受験者は、3〜6ヶ月の学習期間を確保して準備を進めています。

特に、業務と並行して学習する場合は、毎日1〜2時間の学習時間を確保し、計画的に進めることが重要です。


試験の出題形式と合格基準

PMP試験は以下のような形式で出題されます。

  • 出題数:180問(うち5問は試験成績に影響しないプレテスト問題)
  • 出題形式:選択式(4択)
  • 試験時間:230分(約4時間)
  • 試験方式:コンピュータベース(オンライン受験または試験会場受験)

合格基準は相対評価で決まり、明確な正答率は公表されていません。しかし、多くの専門家の推定によると、65〜70%程度(約117〜126問の正答)が合格ラインと考えられています。


PMP試験に合格するためのポイント

PMBOKを理解するだけでなく、実務にどう活かすかを考える
模擬試験を活用して、時間配分の練習をする
プロジェクトマネジメントの実務経験を活かし、応用問題に対応できるようにする
問題の傾向を把握し、頻出トピックを重点的に学習する

PMPの受験資格と申請方法

リストの書類

PMP試験を受験するには、PMI(Project Management Institute)が定める受験資格を満たす必要があります。

本セクションでは、受験資格の詳細、申請手続きの流れ、審査のポイントについて解説します。


PMP試験の受験資格

PMP試験の受験資格は、以下の2つのルートのいずれかを満たす必要があります。

受験資格の条件 ルート①(学士以上の学位保持者) ルート②(高卒・準学士)
実務経験 36カ月(3年)以上のプロジェクトマネジメント経験 60カ月(5年)以上のプロジェクトマネジメント経験
公式研修(PDU) 35時間以上のプロジェクトマネジメント研修を受講 35時間以上のプロジェクトマネジメント研修を受講
学士以上の学位がある場合は、3年間の実務経験が必要
高卒・準学士(短大卒)の場合は、5年間の実務経験が必要
プロジェクトマネジメント研修(35PDU)の受講は必須

PDU(Professional Development Unit)は、PMIが定める教育プログラムの時間単位です。PMI認定の研修機関やオンライン講座で受講できます


受験申請の手順

PMP試験の受験申請は、以下の流れで進めます。

1️⃣ PMIの会員登録(任意)

  • PMI公式サイト(https://www.pmi.org)でアカウントを作成
  • PMI会員になると、受験料の割引やPMBOKの無料ダウンロードなどの特典が受けられる

2️⃣ オンライン申請フォームの入力

  • 個人情報(氏名・連絡先など)
  • 学歴情報(最終学歴、取得年)
  • プロジェクトマネジメントの実務経験(プロジェクトの内容・役割・期間)
  • PDU研修の受講履歴

3️⃣ 申請内容の審査(通常5営業日以内)

  • PMIが申請内容を審査し、問題なければ受験許可が下りる
  • 一部の受験者はランダムに「監査審査(Audit)」に選ばれる場合がある

4️⃣ 受験料の支払い

  • 申請が承認されると、受験料の支払い手続きを行う
  • PMI会員は割引価格が適用される

5️⃣ 試験日の予約

  • Pearson VUEの試験予約システムから、試験会場またはオンライン試験の日時を選択

PMP試験の受験料

PMP試験の受験料は、PMI会員か非会員かによって異なります。

受験種別 PMI会員 非会員
PMP初回受験 $405 $555
再受験(1回目・2回目) $275 $375

PMI会員(年会費$139)に登録すると、受験料が$150割引される
PMBOKを無料でダウンロードできるため、会員登録する方が経済的


受験申請時の注意点

🔹 プロジェクトマネジメント経験は「プロジェクト単位」で記入する

  • どのようなプロジェクトでどのような役割を果たしたかを明確に記述する

🔹 監査審査(Audit)に備える

  • PMIはランダムで一部の受験者に対し、申請内容の裏付け証明を求める監査を行う
  • 過去の勤務先から実務経験の証明書を取得する可能性がある

🔹 申請から試験実施までの期限に注意

  • 申請承認後、1年間のうちに試験を受ける必要がある
  • 1年間で最大3回まで受験可能

よくある質問(FAQ)

PMP試験や資格取得に関して、受験者からよく寄せられる質問をまとめました。


PMP試験の難易度はどのくらいですか?

📌 A. PMP試験は難易度が高めの資格試験です。

  • 合格率は公表されていませんが、初回合格率は50~60%程度と推測されています。
  • 問題は単なる知識問題ではなく、実務経験に基づく状況判断が求められるため、プロジェクト管理の経験がないと難しいと感じることが多いです。
  • しっかりと勉強し、模擬試験で70%以上の正答率を目指せば、合格の可能性は高まります。

PMP試験の受験資格を満たしていない場合、どうすればよいですか?

📌 A. 受験資格を満たすには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 学士号以上を持つ場合36ヶ月以上のプロジェクトマネジメント経験 + 35時間以上の公式研修(PDU)
  • 高卒または準学士の場合60ヶ月以上のプロジェクトマネジメント経験 + 35時間以上の公式研修(PDU)

経験年数が不足している場合は?

  • PMI認定のCAPM(Certified Associate in Project Management)資格を取得すると、PMP試験の受験資格を得ることができます。
  • プロジェクトの関与経験を積むことで、受験資格を満たせる場合があります。

PMP試験の勉強にはどれくらいの時間が必要ですか?

📌 A. 平均的に100~200時間**の学習が推奨されます。

  • フルタイムで学習する場合1~2か月で合格可能
  • 仕事と並行して学習する場合3~6か月程度が目安

💡 効果的な学習スケジュールの例

  • 1~2か月前:PMBOKの基本概念を学ぶ
  • 3~4週間前:模擬試験を解きながら弱点補強
  • 1週間前:模擬試験を繰り返し解き、本番に備える

PMP試験の受験料が高いですが、割引はありますか?

📌 A. PMI会員になると、受験料が割引されます。

  • PMI非会員の受験料:$555
  • PMI会員の受験料:$405(年会費$129を払ってもお得)
  • 再受験の受験料(不合格時):PMI会員$275 / 非会員$375

💡 節約するならPMI会員になって受験するのがおすすめ!


まとめ

PMP資格は、プロジェクトマネージャーとしてのスキルを証明するために非常に有効な資格です。

しかし、試験の難易度は高く、十分な学習時間と対策が必要になります。

本記事で紹介した受験資格や勉強方法を参考にしながら、計画的に学習を進めましょう。

勉強方法については、こちらの記事をチェック!

PMP資格は、取得することでキャリアの選択肢が大きく広がる魅力的な資格です。
受験資格を満たしているか確認する
適切な勉強計画を立てる
過去問や模擬試験で対策を徹底する

早めに準備を始めて、PMP試験に合格しましょう!

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