✅ この記事でわかること
- Kubernetesの仕組みと基本概念をやさしく解説
- AWSなどクラウドでの活用シーンと導入方法
- 実際に学習・運用してみたい人に向けた手順ガイド
- コマンド付きのハンズオン形式で実践的に理解
🤔 なぜ今Kubernetesなのか?
Kubernetes(クバネティス)は、複数のコンテナを自動で管理してくれる仕組みです。
たとえば、次のような課題を持つ人に適しています。
Kubernetesは以下の機能を持ちます。
👉 特にAWS・GCPなどのクラウドとの相性が良く、実務での導入事例も豊富です。
🔧 Kubernetesの基本構成と用語
Kubernetesは構造を理解すれば、一気に親しみやすくなります。
下記は主要な構成要素の早見表です。
用語 | 意味 | 例 |
---|---|---|
Pod | アプリを動かす最小単位 | 1つのWebアプリ or バックエンドAPI |
Node | Podが動作するサーバ | AWS EC2など |
Cluster | Nodeの集合体 | 開発環境や本番環境 |
Deployment | Podの定義と管理 | nginxを常に3台起動 |
Service | 通信の出入り口 | 外部からのリクエストをPodにルーティング |
📝 図解補足(おすすめ):
[Client] -> [Service] -> [Pod1] [Pod2] [Pod3]
↑ Node
🧪 【ハンズオン】Kubernetesをローカルで動かす(minikube)
ハンズオンで実践してみましょう!
✅ 必要な前提環境
- Docker(インストール済み)
- kubectl(Kubernetes CLI)
- Homebrew(Macの場合)または Chocolatey(Windows)
⬇️ セットアップ手順(Mac/Linux)
brew install minikube
minikube start
kubectl get nodes
🧩 Podを1つデプロイしてみる
kubectl create deployment hello-minikube --image=kicbase/echo-server:1.0
kubectl expose deployment hello-minikube --type=NodePort --port=8080
minikube service hello-minikube
✅ 結果
✅ kubectl get pods
で状態確認
✅ 自動でPodが起動・公開されることを確認
<⏬イメージ>
🌍 AWSでのKubernetes運用(EKS)
AWSでKubernetesを使いたい場合、EKS(Elastic Kubernetes Service)が便利です。
✅ 特徴まとめ
🚀 EKSの構築手順(概要)
- EKSクラスタ作成(AWSコンソール or eksctl)
- ワーカーノードグループの作成
kubectl
を接続して初期動作確認- PodとServiceを作成し、ALBで外部公開
📘 サンプルコード:eksctlでクラスタ作成
eksctl create cluster \
--name sample-cluster \
--region ap-northeast-1 \
--nodes 2 \
--version 1.27
✅ 補足:eksctlが使えない場合は、CloudFormationテンプレートでもOK。
📚 Kubernetes学習おすすめルート
ステップ | 内容 | 学習リソース |
初心者 | minikubeでローカル実行 | 公式チュートリアル / Qiita記事 |
中級者 | Deployment・Serviceの自動化 | Udemy講座 / GitHubハンズオン集 |
実務向け | AWS EKS構築とセキュリティ | AWS公式資料 / BlackBelt動画 |
❓ よくある質問
Q1. KubernetesとDockerの違いは?
Dockerは”箱”を作るツール。
Kubernetesはその箱を100個・1000個と効率よく並べて運ぶ”指揮者”。
Q2. YAMLって何を書くの?
Kubernetesの設定ファイル(Pod・Service・Deploymentなど)をYAML形式で定義します。
例:
apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
name: mypod
spec:
containers:
- name: nginx
image: nginx:1.14
Q3. AWSとGCP、どっちが初心者向け?
GCP(GKE)はGUIが充実、初心者向け。
AWS(EKS)は実務寄りで構成が複雑だが本番運用に強い。
📅 Kubernetes学習モデルスケジュール(3ヶ月)
月数 | 内容 | 到達目標 |
1ヶ月目 | Docker復習+minikube構築 | Pod/Serviceの理解と基本操作 |
2ヶ月目 | YAMLでDeploymentを構築 | CLI操作+オートスケール理解 |
3ヶ月目 | EKSクラスタ構築と本番想定運用 | ALB・IAM連携含むデプロイ実践 |
✨ 最後に
Kubernetesは慣れるまでは取っつきにくいですが、実際に手を動かすことで一気に理解が進みます。
特に「YAMLを書く」「Podを立てる」「Serviceで公開する」この3ステップを何度も繰り返せば確実に慣れます。
📣 まずはminikubeでローカル環境に構築して、Webアプリを1つデプロイしてみましょう。それがKubernetesの第一歩になります。
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